「その日も園田で交流競走に騎乗する予定でしたし、その週末も有力馬の依頼を受けていたので、めちゃくちゃ悔しかったです」と柴田裕は悪夢のような瞬間を振り返る。救急車で運ばれ、すぐに骨折が判明。6月28日に退院するまで、1カ月を病院で過ごした。デビューから3カ月が経過して、ちょうど競馬に慣れてきた大事な時期。当然、焦りはあった。特に6月16日は、痛恨の一日となってしまった。マーメイドSで、騎乗予定だったアリスヴェリテが、永島まなみを背に逃げ切り。「あの日は全く寝られませんでした。何度も何度もアリスヴェリテの姿が浮かんできて…」。自分が乗って勝てていたかは分からない。ただ、そのチャンスを逃したという事実が、若き胸を鋭くえぐった。ただし、「でも…」と柴田裕は続けた。「こんな悔しいことって、普通は経験できないことじゃないですか。実際、あの日から、さらにリハビリを頑張りましたから」。悔しい気持ちが強ければ強いほど、若者にとって成長の糧となる。けがをする前まで、ちょうど100鞍に騎乗して4勝。1年目、あと半年で、どれだけ成績を伸ばせるか。無念の思いを力に変えて、暑い小倉でリスタートする。
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(悔しさを胸に小倉での騎乗に臨みます!)








