さておき競馬まとめ

注目すべきは“先行率”の高さだ。今年騎乗した１７７鞍中、逃げが１６％（２９回）、４角５番手以内が４１％（７３回）という数字が示すように、積極策への意識の高さが伺える。「まだ４キロ減の恩恵を受けているだけかもしれませんが」と前置きしつつ、「強い馬の依頼をいただけることが自分の自信にもなっている。このままのルーティンで行きたいです」と力を込める。

積極策を取り、ドナソレイ（２着、横山武史騎手）と引っ張った。余裕ある手応えのまま直線へ。入り口では２馬身ほどだったリードをみるみるうちに広げ、他馬を一切寄せ付けなかった。

　４週連続勝利と好調の小林美駒騎手は「調教からセンスがあるなと感じていました。スタート練習も一生懸命で、走ることに対してまじめ。それがこの結果だと思います」と充実した表情。「ダートでも芝でも走りきれることを証明できました。いい馬です。その一言に尽きます」と絶賛した。

最近は追う姿に力強さが増したと感じている。本人に聞くと「特に意識はしてないですが、徐々に徐々に動ける体に戻ってきたのだと思います。復帰した当初は筋肉面でも不安があって、トレーニングでカバーしていたものの、やっぱり馬に乗るのは違う筋肉を使うので…」。それでも今では力のある馬にも騎乗し、結果を出すことで関係者からの信頼も得ている。

レース前に陣営が懸念していたようにスタートは速くなかったが、徐々に加速して３コーナーでは好位へ。残り１００メートルで抜け出して快勝した。小林美騎手は「１週前に追い切りで乗ったときは渋い動きでしたが、今週の映像を見て悪くないと思っていました。おとなしいのでメンコを取ったのも良くて、手応え良く回ってくることができました。武豊騎手を目標に動くことができたし、いい騎乗ができたと思います」。鞍上自身も納得の騎乗で、１Ｒに続いてこの日の２勝目となった。

2025.06.29 1回函館6日#函館1R 芝1200 良
［入線速報］
1着 5-5 シーグルロス　　　 牝2 51.0 ★小林美
2着 4-4 アニマレイ　　　　 牡2 55.0 佐々木
3着 1-1 ヘクセンハウス　　 牝2 55.0 丹内

600m：34.5
勝ちタイム：1.09.9

— さておき (@nannnosono1) June 29, 2025

2025.06.29 1回函館6日#函館1R 芝1200 良

優勝馬：シーグルロス

父　　：フィレンツェファイア
母　　：ディヴァインクレア
母の父：ディープインパクト

馬主　：伊藤正樹
調教師：尾形和幸 (美浦)
生産者：土田農場

484万円 (2024年 北海道セプテンバーセール)

2戦目で初勝利！

— さておき (@nannnosono1) June 29, 2025

初コンビだった小林美は「センスがあるし賢い馬だと思いました。手応え良くうまく競馬ができて、直線で抜けてからも２戦目とは思えないくらいしっかり走ってくれました。まだ成長できると思う」と話した。尾形調教師は「新馬戦の時も自信があって、このくらいは走れると思っていました。（父フィレンツェファイアが）新種牡馬で短い方がいい傾向にあると思って１ハロン距離を詰めたのも良かったです。２戦しましたし、馬体重も減っていたのでいったん美浦に戻します」と話し、ＧⅢ函館２歳Ｓ（７月２０日）には向かわず回復に努める意向を示した。